<北水ブックス>

道南おさかな図鑑

魚に魅せられた北大の研究者たち 著

北海道新聞夕刊「みなみ風」の連載コラムに加筆・修正を加えて書籍化。北大水産学部の先生16人が、タラ、ホッケ、カレイ、ゴッコ、サケ他40種について、生態を中心に、カラー写真と共に楽しく紹介します。道南ですから、魚ではありませんがイカ、タコ、ウニももちろん登場。魚好きの「もっと知りたい!」に応えてくれる本。

書籍データ

発行年月 2023年9月下旬
判型 A5
ページ数 98ページ
定価 1,760円(税込)
ISBNコード 978-4-303-80011-6

概要

 この本は、2020年3月から2022年2月までの間、北海道新聞夕刊道南版の「みなみ風」に隔週で連載されたものを改訂して出版に至ったものである。当時、北海道新聞函館支社報道部に在籍されていた野崎正夫さんから北海道大学水産学部に連載の依頼があり(中略)
 野崎さんは子供の頃、朝日新聞に連載されていた、鷲尾圭司さんが瀬戸内の魚を紹介する「ギョギョ図鑑」を大変楽んで読んでいたことを強く憶えておられた。魚の街函館に赴任し、函館には北海道大学水産学部があることから、道南にゆかりのある魚を楽しんで読むことのできる連載ができないかと希望されていた。「道南おさかな図鑑」という題名で連載されたのは、野崎さんのこのような思いからである。ほぼ2年の間、合計16人の先生に41本の連載を書いていただき、もう書いてくれる人がいなくなった時点で連載を終了することになった。「道南」という縛りがなければ、まだまだ水産学部の先生たちには伝えたい魚はたくさんいるのだが、やはりここはいさぎよく「道南」ネタが尽きた時点で終了することにした。イカ、タコ、ウニの紹介があるのも、函館市の魚は「イカ」なので、イカはいいだろう、イカがいいならタコもウニもいいだろうと、それぞれの専門の先生に文章をお願いした。みなさん学術的な文章作成には慣れているものの、野崎さんの希望で、小学生でも楽しく読める内容にしていただくように各先生には依頼した。やはり研究者なので少し学術的になってしまった部分も多々あるが、小学生や中学生が楽しく読んでくれることを願っていた。
 連載終了から少し時間は経ってしまったものの、このまま2年に及ぶ連載が消えてしまうのはもったいないという思いが強くなり、(中略)今回、北水ブックス「道南おさかな図鑑」として出版することができる運びとなった。(「はじめに」より抜粋)

目次

マダラ ―大食いですみません
スケトウダラ ―たらこの原料。小学校の教科書にも載ってます
カジカ類 ―沿岸の覇者
ホッケ ―干物以外も楽しめる
ソウハチ ―元気に泳ぎ回るカレイ。干物が有名
サクラマス ―生き方いろいろ
マイワシ ―味よし、健康にもよしの用途多様な大衆魚
スルメイカ ―赤ちゃんの餌は何?謎が多い最も身近な頭足類
マコガレイ ―実はヒラメに引けをとらない美味しいすしネタ
アイナメ ―ただいま、道南で増加中
カナガシラ ―海底を歩く
ウナギ(1)―日本にウナギは2種いる
ウナギ(2)―ウナギはどこから来るのか?
クロマグロ ―本マグロの本名。大間が有名な最高級魚
ブリ ―課題は消費拡大
カラフトマス ―「二次性徴」で大変身
キュウリウオ ―さわやかな次世代の食資源
ミズダコ ―冷水を好んで移動、海峡越えも
ミカドチョウザメ ―絶滅種の復活を夢見て
ダウリアチョウザメ ―北海道をチョウザメの一大産地に
キアンコウ ―不思議な生態、ゆかいな食感
トヤマエビ ―大きくなると雌に性転換。ボタンエビ
ホテイウオ(ゴッコ)―厳冬の風物詩
ニシン ―ミルク色に染まる海
ハダカイワシ類 ―発光して身を隠す
ソイ類 ―タヌキとキツネの化かし合い
ヤリイカ ―大きなオスと小さなオス、太い神経を持つ頭足類
シワイカナゴ ―世界の希少魚種、繁殖期の雄は婚姻色で輝く
アカガレイ ―福井県では高級ブランド魚
ウニ類 ―初夏が旬
オウゴンムラソイ ―じっくり成長、うま味凝縮
ヒラメ ―遜色ない「パンダ」
イトウ ―ペリー提督も見た幻の巨大魚
メダカ ―日本が誇る生命科学研究のモデル生物
ババガレイ ―体表がうま味のもと
ドジョウ ―知れば知るほど奥深い、身近にいる不思議な魚
サケ ―「ニオイ」を頼りに母川へ回帰
カスベ類 ―ガード下からフレンチまで
サメ類 ―意外な脆弱さ
ガジ類 ―沿岸の名脇役
カタクチイワシ ―大衆魚でカマイルカも大好き。卵は楕円形

プロフィール

《執筆者、五十音順》
井尻成保(北海道大学大学院 水産科学研究院)
今村 央(北海道大学大学院 水産科学研究院)
浦 和寛(北海道大学大学院 水産科学研究院)
河合俊郎(北海道大学大学院 水産科学研究院)
工藤秀明(北海道大学大学院 水産科学研究院)
清水宗敬(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)
ジョン・バウアー(北海道大学大学院 水産科学研究院)
髙津哲也(北海道大学大学院 水産科学研究院)
東藤 孝(北海道大学大学院 水産科学研究院)
富安 信(北海道大学大学院 水産科学研究院)
中屋光裕(北海道大学大学院 水産科学研究院)
平松尚志(北海道大学大学院 水産科学研究院)
藤本貴史(北海道大学大学院 水産科学研究院)
宗原弘幸(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)
山村織生(北海道大学大学院 水産科学研究院)
山本 潤(北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)