ぼくたちにはみせない なみだ
―漁船海難遺児と母の文集
「ぼくたちの前では、なみだをみせない母」
―そんな母の強さと、心の中の父にぼくたちは支えられている―
海難等の事故により犠牲となった方の妻子による作文およびイラストを集め、一冊の書籍にした。ここに改めて海難事故の根絶と、残された方々の幸せを願って本書を海に眠る人々に捧げます。
(漁船海難遺児育英会設立55周年)
書籍データ
| 発行年月 | 2025年12月 |
| 判型 | 四六 |
| ページ数 | 184ページ |
| 定価 | 1,320円(税込) |
| ISBNコード | 978-4-303-63696-8 |
概要
公益財団法人漁船海難遺児育英会は、令和七年(二〇二五年)十月に設立五十五周年を迎えました。
本会は、漁業従事中に海難等の事故により犠牲となった方の子供への育英事業を行い、その子供たちが将来、社会に役立つ人材に成長してくれることを願い昭和四十五年(一九七〇年)に設立されました。
(中略)
この「漁船海難遺児と母の文集」は、五年毎に作成しており、今回が十一作目となります。
遺児たち、お母さん方が書いた作品には、様々な感情が込められています。
海難事故後、遺された人々の日々の生活の様子、複雑な心情、揺れ動く気持ちなどを、漁業に携わる全ての人に知っていただきたいという思いで本作を出版いたします。
これ以上、新たな海難遺児となる子供が出てくることがないよう現役の漁業者にはぜひ読んでほしいと思います。そして常に安全第一で操業することを願っています。
本作が新たな支援の輪を広げるきっかけになれば幸いです。
(「まえがき」より抜粋)
目次
お父さん会いたいよ(7作品)
ぼくたちにはみせない なみだ(16作品)
感謝と繋がりを大切に(18作品)
子供達も大きくなりました(13作品)
見守っていてね(13作品)
イラスト編(17作品)
資料 ― 漁船海難遺児育英会の歩み
