デザインマーケティングの教科書

井上勝雄 著

いま、感性的価値が注目され、その価値をコンピュータを用いて心理的に測定することも可能になり、マーケティングにデザインを取り入れようという研究が始まっている。そのような現状を踏まえ、企業のデザイナーであり、感性工学の専門家である著者が、デザインの立場からマーケティング理論をわかりやすく解説する。

書籍データ

発行年月 2019年10月下旬
判型 A5
ページ数 248ページ
定価 本体2,900円+税
ISBNコード 978-4-303-72722-2

目次

1 マーケティングとデザイン
 1.1 マーケティングはデザインが必要
 1.2 マーケティングの定義とその変遷
 1.3 マーケティングの3つのパラダイム
 1.4 コトラーによるマーケティング変遷の考え方
 1.5 芸術運動とデザイン

2 製品重視のデザインマーケティング
 2.1 デザインと関係するマーケティングの誕生
 2.2 商業主義のデザイン
 2.3 流行とデザイン
 2.4 日本のデザイン振興

3 顧客志向のデザインマーケティング
 3.1 デザイン組織の変革
 3.2 近視眼のデザインマーケティング
 3.3 リフレーミングのデザイン
 3.4 イノベーター理論とデザイン
 3.5 イノベーターを対象にしたデザイン
 3.6 バーティカル・マーケティング
 3.7 「デ・デザイン」と心理学的効果
 3.8 製品の価値構造とデザイン
 3.9 スケルトンデザインの流行
 3.10 機能をマイナスするデザイン
 3.11 マーケット・クリエーション

4 人間中心のデザインマーケティング
 4.1 多様化する人々の価値観
 4.2 デザインで社会問題を解決する
 4.3 日本文化に根差したデザイン
 4.4 情報のデザイン
 4.5 サービスや経験を演出するデザイン
 4.6 人間を中心にしてデザインを発想する
 4.7 ユーザーエクスペリエンスと感性価値

5 デザインのためのマーケティング・リサーチ
 5.1 リサーチの3段階進化説
 5.2 デザインにおけるSTP分析
 5.3 コミュニケーション心理学とマーケティング
 5.4 観察による潜在ニーズの解明
 5.5 行動分析による潜在ニーズの解明
 5.6 インターネットによるリサーチ
 5.7 トレンド情報の収集

6 感性デザインとマーケティング
 6.1 デザインの審美性
 6.2 顧客の認知評価モデル
 6.3 イメージと認知部位の抽出
 6.4 特徴の抽出法
 6.5 認知評価構造の分析手法
 6.6 分析結果の検証と創造性
 6.7 顧客満足を用いたUXデザイン

7 インタフェースデザインとマーケティング
 7.1 情報化社会のマーケティング
 7.2 人間の認知モデル
 7.3 インタフェースデザインの設計手法
 7.4 感情とコンテンツ型インタフェース
 7.5 見た感じ使いやすそうなデザイン
 7.6 直感的なインタフェースデザイン
 7.7 使いたくなるインタフェースデザイン

プロフィール

井上 勝雄(いのうえ かつお)
1978年千葉大学大学院工学研究科修了。同年三菱電機(株)に入社。2000年同社デザイン研究所インタフェースデザイン部長を経て、2002年広島国際大学教授、2018年より(株)ホロンクリエイト研究顧問、現在に至る。博士(工学)、認定人間工学専門家、専門社会調査士。感性工学およびラフ集合を用いたデザイン評価・設計論、インタフェースデザインに関する研究に従事。
編著書に『インタフェースデザインの教科書』(丸善出版)、『デザインと感性』『ラフ集合の感性工学への応用』(共に海文堂出版)、他多数。日本デザイン学会研究奨励賞受賞、日本感性工学会出版賞受賞、日本知能情報ファジイ学会著述賞を受賞。日本デザイン学会名誉会員。