釣りがつなぐ希少魚の保全と地域振興

―然別湖の固有種ミヤベイワナに学ぶ

芳山拓 著

北海道大学大学院水産科学院で、然別湖、朱鞠内湖、洞爺湖をフィールドとして、水産資源学、魚類生態学、環境経済学といった幅広い学問分野から「釣り」をテーマとした研究を一貫して行ってきた、「三度の飯より釣りが好き」な著者が、科学的・定量的な調査・評価をもとに、「適確な管理の下での持続的な遊漁は魚類資源の保全を活性化し、資源の利用と保全の両立に結びつくと共に、地域振興につながる」ことを示す。巻頭のフォトギャラリー(オールカラー、8ページ)には、然別湖の自然やミヤベイワナの貴重かつ美しい写真を多数掲載。

書籍データ

発行年月 2019年1月
判型 A5
ページ数 168ページ
定価 本体1,800円+税
ISBNコード 978-4-303-56332-5

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目次

第1章 本書の理念と背景
 1.1 はじめに
 1.2 釣りと魚と社会・経済のかかわり
 1.3 研究フィールド―北海道然別湖
 1.4 本書の目的

第2章 然別湖における遊漁対象種のモニタリング
 2.1 遊漁対象種の資源量推定
 2.2 遊漁対象種のCPUEの標準化と資源動向の推定
 2.3 遊漁によるミヤベイワナ資源の減耗の評価
 2.4 ミヤベイワナ,サクラマス,ニジマスの釣られやすさの違い

第3章 然別湖における遊漁者のモニタリング―釣り人の生態の解明
 3.1 然別湖に来た釣り人の志向と動向
 3.2 遊漁者の満足度と釣果の関係
    ―釣り人はどれくらい釣りたいと思っているか

第4章 経済的視点から見た然別湖の釣り
 4.1 然別湖における遊漁者の消費実態とその金額
 4.2 然別湖における遊漁解禁の費用対効果―費用便益分析

第5章 然別湖における遊漁管理と希少魚を対象とした遊漁の意義
 5.1 然別湖における遊漁の持続性
 5.2 然別湖における遊漁の管理指針
 5.3 希少魚を対象とした遊漁の意義
 5.4 まとめ

プロフィール

芳山 拓(よしやま たく)
1991年神奈川県生まれ。県立小田原高校、北海道大学水産学部海洋生物科学科を経て、2013年より北海道大学大学院水産科学院に所属。大学院では北海道然別湖の他、朱鞠内湖、洞爺湖をフィールドとして、水産資源学、魚類生態学、環境経済学といった幅広い学問分野から「釣り」をテーマとした研究を一貫して行う。2018年3月に博士(水産科学)を取得。研究だけでなく、プライベートでも暇さえあれば釣り竿を片手に水辺に立つ。なお、釣り以外にもランニングが趣味で、毎年1回以上はフルマラソンを走る。