よい聞こえのために

難聴と補聴器について

クラウス・エルバリング/キーステン・ヴォースー著
東京大学名誉教授 加我 君孝 監修
オーティコン「よい聞こえのために」プロジェクトチーム 訳

聞こえや難聴、補聴器について、詳しく知りたいと思っている一般読者を対象に、豊富な図と写真を用いて、多くの情報を盛り込んだ。聴覚の仕組み、聴力検査とは何か、難聴の種類と障害を受けやすい部位、日常生活への影響、補聴器の仕組み、補聴器にできることとできないこと、難聴とのつきあいかたなどが理解できる。
[2017年3月、3刷発行]

書籍データ

発行年月 2008年1月
判型 A5
ページ数 144ページ
定価 本体1,800円+税
ISBNコード ISBN978-4-303-61050-0

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概要

この本は、聞こえや難聴、補聴器について、詳しく知りたいと思っている人たちに向けて書かれました。とくに、難聴のある人、そして難聴というのはどういうものか知りたいと思っている家族や友人、同僚の人たちを対象としています。また、オージオロジー(聴能学)や補聴器の専門家にもこの本の内容が何かの役に立てればと願っています。

この本の製作にあたり、できるだけ難しいコンセプトや専門用語の使用を避けながらも、充実した内容になるように、難聴についての多くの情報を盛り込みました。ただし、聞こえについての基本的な事柄を理解するための基礎として、聴覚の働き、聴力の測定方法、よくある難聴の種類、障害を受けることが最も多い聴覚経路の部分、難聴によって生じる制約とその生じかた、補聴器の構成、補聴器を使うことのメリット、補聴器の限界などの項目については、ある程度専門的なことが書かれています。

この本は、聴覚や自然科学について特別な専門知識を持っている人ではなく、一般の人を対象に書かれています。随所に情報を補足するための解説が挿入されていますが、これらの解説は飛ばして読んでもかまいません。また、本文には、本書のために作成された数多くのイラストや図が添えられています。これらのイラストや図は、読者が本文の内容をより理解しやすいように、本文と直接関係がある情報が示されています。

本文および図は、すでに補聴器を使っている人が、自身の聴力検査や補聴器の調整経験と重ねて読めるように考えられています。また、いままで疑問に思っていたことや、十分な説明が得られなかった事柄について答えられるような情報を提供しています。補聴器を使っていない人、聴力測定を受けたことがない人、身近な人や知人に聴力の衰えが見られたときなどに、本書が役にたてることを願っています。(「まえがき」より)

目次

監修のことば
まえがき

第1章 聴覚
     1-1 外耳
     1-2 外耳道
     1-3 中耳
     1-4 内耳―蝸牛
     1-5 聴神経と脳幹
     1-6 脳と聴覚皮質

第2章 聴力検査

第3章 どこに問題が起きるのでしょうか?
     3-1 難聴の程度
     3-2 伝音難聴
     3-3 感音難聴
     3-4 混合性難聴
     3-5 その他の難聴

第4章 日常の生活にはどんな影響があるのでしょうか?
     4-1 音声でのコミュニケーション
     4-2 警報音
     4-3 音楽や自然の音

第5章 聴覚の五つの側面
     5-1 感度
     5-2 ダイナミックレンジ(可聴範囲)
     5-3 周波数弁別能
     5-4 時間分解能
     5-5 両耳聴
     5-6 聴力の低下

第6章 補聴器とは何でしょうか?
     6-1 補聴器のさまざまなタイプ
     6-2 補聴器の構成
     6-3 機能性
     6-4 補聴器のフィッティング(調整)
     6-5 基本的な手入れ―必要な理由

第7章 補聴器にできること、できないこと
     7-1 補聴器と五つの側面への対応方法
     7-2 片耳装用か両耳装用か?
     7-3 補聴器の装用に慣れる
     7-4 聞くことと理解すること
     7-5 難聴者と補聴器

第8章 難聴とのつきあいかた
     8-1 難聴とつきあう
     8-2 難聴とつきあう方法

日本の読者の方々へ
用語集
索引