安全・安心のためのセンサ技術

セキュリティとセンシング調査研究委員会 編

安全・安心・快適な生活環境を達成するためにさまざまなセンサが開発され、その信号がネットワーク上に伝送され付加価値の高い情報を形成している。本書は人間が生活する環境を「人間空間」「社会空間」「情報空間」「自然空間」に分類し、安全・安心・快適な空間を実現・維持するために必要なセンサ技術についてまとめた。

書籍データ

発行年月 2006年6月
判型 A5
ページ数 184ページ
定価 本体2,400円+税
ISBNコード 978-4-303-71031-6

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概要

 21世紀に入り安全・安心・快適な生活環境が望まれています。これを達成するために、さまざまなセンサが開発され、その信号がネットワーク上に伝送され付加価値の高い情報を形成しています。センサは元来、特定の情報を検出するために開発されてきたものですが、最近、コンピュータおよび通信技術と融合し新たな価値を有するようになってきました。すなわち、単にセンサ情報処理やその伝送のみならず、エージェント化された異種の複数センサの協調による状況判断、予測、学習が可能なシステム構築へと移行しつつあります。さらに、限られた局所センサ情報のみならず、空間的にも時間的にも広がりを持った情報活用が可能となってきています。このようなセンサ情報は、デジタル化され通信インフラ上に送出されることにより遠隔地からも容易に利用することができます。アメダスのように実際に稼動しているセンサネットワークもあります。センサ情報をネットワーク上で活用することによりネット上にある知識を活用した自律的で知的な情報処理可能なシステムが構築できます。このようなセンサ情報量は増加し実世界を忠実に投影する情報網を形成してきています。また、この情報はボトムアップ的に構築され規模が拡大していくのが特徴です。個人、家庭、自治体、企業などのさまざまな主体がセンサを設置しインターネット上の情報とすることで、誰もがこれらの情報を活用し価値ある情報を引き出すことが可能となります。
 これらセンサネットワーク技術の発展は、体系的なセキュリティが確立されてはじめて機能します。センサ単体からネットワークに至るセキュリティを確保しておくことが必須事項です。このような社会的ニーズに応えるために、平成15年7月に電気学会において、「21世紀におけるセキュリティとセンシングシステム調査専門委員会」が設立され、さまざまな視点から調査が開始されました。本書は、その委員会をもとに、さらに専門の研究者も加えて「セキュリティとセンシング調査研究委員会」を設立しまとめたものです。人間が生活する環境を「人間空間」「社会空間」「情報空間」「自然空間」に分類し記述しています。各々の空間において、安全・安心で快適な空間を実現・維持するために必要なセンサ技術についてまとめたものです。(「まえがき」より)

目次

1章 21世紀のセキュリティとセンシング
 [1.1]はじめに
 [1.2]IT社会におけるセンサとセキュリティ
 [1.3]センサ応用と今後の課題
 [1.4]おわりに
2章 人間空間におけるセキュリティとセンシング
 [2.1]はじめに
 [2.2]個人情報の保護や防犯のための個人認証
 [2.3]医療の安全対策
 [2.4]高齢者や障害者の安全対策
 [2.5]スマートホーム
 [2.6]室内空気の安全対策
 [2.7]食品の安全対策
 [2.8]おわりに
3章 社会空間におけるセキュリティとセンシング
 [3.1]はじめに
 [3.2]社会空間におけるセキュリティとセンシングの定義
 [3.3]各分野におけるセキュリティとセンシングシステムの問題と課題
 [3.4]おわりに
4章 情報空間におけるセキュリティとセンシング
 [4.1]はじめに
 [4.2]情報空間のセキュリティ
 [4.3]センサネットワーク技術
 [4.4]センサデータの知的処理
 [4.5]おわりに
5章 自然空間におけるセキュリティとセンシング
 [5.1]はじめに
 [5.2]環境汚染
 [5.3]防災
 [5.4]資源
 [5.5]おわりに