社会科学のための

プログラミングC & Java

大薮多可志・下村有子 著

プログラミング能力を全く有していない初めての読者を対象に、第I部は社会科学分野におけるC言語による解析能力を養うこと、第II部はJavaを用いて簡単な処理ができることを目的として構成。例題を解きながら順を追ってやさしく解説。豊富な問題と演習問題で必ずプログラミングの基礎力が身に付く。

書籍データ

発行年月 2003年4月
判型 A5
ページ数 228ページ
定価 本体2,200円+税
ISBNコード 978-4-303-72515-3

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概要

 日本の大学生の学力低下が叫ばれて久しい。とくに情報通信技術(IT)のレベルはアジアの中でも低く、世界では到底通用しないレベルにあるといわれています。これは、ワープロや表計算などの表面的な技術のみに的を絞った教育が優先され、それを使用するための背景となる知識をおろそかにしてきたからに他なりません。学生のみならず,多くの一般の人たちも技術獲得を第一に考え、その技術を活かすためのバックグラウンドとなる知識をないがしろにしてきたことも大きな要因と考えられます。また、各種団体において、一貫性のない情報通信技術関連の資格が多数設けられ、そのレベルが一定の社会評価を受けるまでに至っていないものが数多くあることも要因のひとつです。
 このような現状を踏まえ、文部科学省も高等学校の教員免許に「情報」を加え、科目として「情報基礎」を設け、リテラシー技術を高校教育でかなり習得させる体制としました。大学教育はそれを踏襲し、さらに深く情報通信技術を駆使して各自が学んだ専門を完結し、そのプレゼンテーションを行いネットワーク上に発信する能力までを育むことが求められています。また、これからは、自然科学よりも社会科学分野における情報技術の応用能力が求められていくことでしょう。
 本書は、このような現状を鑑み、プログラミング能力をまったく有していない初めての読者を対象に、社会科学分野におけるC言語による解析能力を養うことを目的に執筆したものです。また、Javaを用いて簡単な処理ができるための基礎を身につけることを目的として構成しました。C言語は自然科学を専攻している人ならば誰でも一度は学んだ経験があると思います。これからは、経済など社会科学を専攻する学生や一般社会人にとっても、広く専門を活かすために必須のプログラミング言語となるでしょう。本書においては、ただ単に処理の流れを例示するのではなく、読者が各自の専門分野で問題解決のために思考し処理できる能力を養うことを第一と考えました。
 本書は2部から構成されています。第I部はC言語によるプログラミング、第II部はJava言語によるプログラミングです。どちらからでも興味あるものから始めてください。いずれも、最後まで読破することにより、かなりの実力が修得でき、さらに、プログラミングの醍醐味を味わえると思います。(「まえがき」より)

目次

[第Ⅰ部]Cプログラミング

 第1章 Cプログラムの概要
  1.1 Cプログラムの体験
  1.2 アルゴリズムとフローチャート
  1.3 実行形式プログラム
  1.4 変数
  1.5 変換指示子
  1.6 エスケープシーケンス

 第2章 制御文
  2.1 if-else文
  2.2 if文の入れ子
  2.3 for文
  2.4 while文
  2.5 do-while文
  2.6 switch-case文
  2.7 continue文

 第3章 配 列
  3.1 1次元配列
  3.2 2次元配列

 第4章 ソート
  4.1 バブルソート
  4.2 直接選択法

 第5章 基本統計処理-Ⅰ
  5.1 算術平均
  5.2 幾何平均と調和平均
  5.3 中央値、最頻値、範囲

 第6章 基本統計処理-Ⅱ
  6.1 度数分布
  6.2 分散と標準偏差

 第7章 相関と回帰
  7.1 データの標準化
  7.2 相関
  7.3 回帰直線

 第8章 ポインタ
  8.1 ポインタとアドレス
  8.2 配列とポインタ
  8.3 ポインタによる文字列操作

 第9章 関 数
  9.1 関数の構成
  9.2 標準関数

 第10章 構造体
  10.1 構造体の宣言
  10.2 構造体と配列

 第11章 ファイル処理
  11.1 ファイルの作成
  11.2 ファイルの読み書き

[第Ⅱ部]Javaプログラミング

 第1章 はじめに
  1.1 目標
  1.2 環境について
  1.3 Java言語とは

 第2章 Java言語体験

 第3章 画面表示

 第4章 変 数
  4.1 整数型変数
  4.2 実数型変数
  4.3 1文字変数
  4.4 文字列変数
  4.5 変数の組み合わせ

 第5章 計 算

 第6章 処理の流れ変更
  6.1 if文
  6.2 if-else文
  6.3 ブロック文
  6.4 else if文
  6.5 switch文

 第7章 繰り返し
  7.1 for文
  7.2 do-while文
  7.3 while文

 第8章 配 列
  8.1 数値配列
  8.2 文字列配列
  8.3 引数
  8.4 その他の配列

 第9章 キーボード入力
  9.1 例外処理とtry-catch文
  9.2 文字入力
  9.3 文字列入力
  9.4 数値入力

 第10章 ファイル入出力
  10.1 ファイル1文字入力
  10.2 ファイル入力
  10.3 ファイル出力

 第11章 終わりに

 付録 Java2 1.4.0インストール方法