問題解決の技法

―合意形成のための支援化システム考

竹村哲 著

公共問題などのケーススタディを中心に、問題解決プロセスのどの段階で、どのような意思決定理論や支援システムを使えば役立つのかを解説。企画やプロジェクト立案に携わる実務者や学生を対象とした問題解決能力養成を目的とする。
[2006年9月、3版2刷発行]

書籍データ

発行年月 1999年4月
判型 A5
ページ数 184ページ
定価 2,090円(税込)
ISBNコード 978-4-303-72450-4

amazon 7net

概要

 本書は、網羅的に多くの理論を取り上げるのではなく、むしろ理論を絞り、公共問題などのケーススタディを中心に、問題解決プロセスのどの段階で、どのような意思決定理論や支援システムを使えば(あるいは組み合わせれば)役立つのかを解説する。企画やプロジェクト立案に携わる実務者や学生を対象とした問題解決能力養成のための教養書である。
 ケーススタディでは、ダイオキシン問題、毒物混入事件、ゴミ処理、除雪対策、道路整備、橋梁管理、交通事故、授業評価、就職などの事例が取り上げられている。

目次

1. 問題の特性
 1. 問題解決の形態
 2. 問題意識の形態
 3. 原因の形態

2. 問題解決プロセス、人間、技法
 1. 問題解決方法緒論
 2. 問題解決プロセスと能力特性
 3. 問題解決プロセスと技法

3. 要素抽出法
 1. ブレーンストーミング法
 2. ブレーンライティング法
 3. 属性変換法
 4. 電子ブレーンストーミング法

4. テンプレート法による構造化

5. KJ法による構造化

6. ISM法による構造化
 1. 基本概念と特徴
 2. ISM法の図解化アルゴリズム

7. 衆目評価法

8. 階層的意思決定法(AHP法)
 1. 基本的概念とアルゴリズム
 2. 評価構造に対するAHP法適用の制約

9. 多変量解析による評価法

10. シミュレーションモデル

11. PERTモデル

12. コミュニケーション

13. 評価行為特性
 1. 効用加算ルールと全体論的な方法の比較
 2. 属性の多い場合の選択行動

14. 合意収斂度測定法

15. 支援技法の適用十分性
 1. 問題形態について
 2. 参加形態について