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臨床家のためのデジタル補聴器入門
テオドアH・ベネマ 著 中川 辰雄(横浜国立大学教育人間科学部 教授)訳 B5・254頁・定価(本体3,600円+税) ISBN978-4-303-61060-9 初版2008年9月発行
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| 概 要 | |
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本書は2006年に出版された「Compression for Clinicians(2nd Edition)」の邦訳です。著者が本文でも触れているように、デジタル補聴器の核心がコンプレッションにあることから、原書ではコンプレッションを題名に用いていますが、邦題ではあえて直訳をしませんでした。内容が補聴器に関する周辺領域の聴覚の生理・病理から始まり、音響学、音声科学、音響心理学の知識を総動員して、核心となるデジタル補聴器やコンプレッション、フィッティングまでを、一人の著者が比較的コンパクトにまとめ上げた意欲的な著作ではないかと思います。本書の初版が執筆された当時、著者はカナダにある補聴器メーカにオージオロジストとして勤務していました。現在はカナダのトロント郊外で補聴器技能者の養成を行っています。本書には様々な補聴器メーカや補聴器が登場しますが、極めて中立な立場からそれらについて率直な意見が述べられています。
デジタル補聴器のフィッティングについて書かれた本が日本ではまだ数少ない中で、本書には著者の補聴器に関する長年の知識と経験が詰まっています。著者は日ごろから補聴器フィッティングの臨床活動や研修活動に携わっており、我々補聴器に色々な立場からかかわっている者に対して、熱きメッセージが伝わってきます。本書が補聴器の臨床にかかわっておられる方たちに少しでも参考になるところがあれば幸いです。補聴器を聞こえに合わせるだけのフィッティングに終わるのではなく、その背景にあるデジタル補聴器の働きや聴覚のメカニズム、音声の特徴などについても興味を持っていただくきっかけになることを期待しております。(「訳者あとがき」より) | |
| 目 次 | |
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まえがき 著者について 第1章 蝸牛、有毛細胞とコンプレッション はじめに 蝸牛の解剖図と生理学 内有毛細胞と外有毛細胞:構造と機能 受動的で非対称性の進行波 外有毛細胞と能動的な進行波 損傷された有毛細胞と聴覚障害 要約 復習問題 第2章 蝸牛死滅域の考え方―補聴器フィッティングへの示唆 はじめに 蝸牛死滅領域とは何か? TEN検査のCD:その説明と手続き、そして原理 蝸牛の死滅領域を一般に伴う聴覚障害 TEN検査:dB SPLの旧版とdB HLの聴力検査 死滅領域と増幅との関連性 有毛細胞の死滅領域内での音の知覚 新版TEN検査 要約 復習問題 第3章 どうしてこんなにたくさんの異なった補聴器フィッティング法があるのか? はじめに 目に対するレンズと耳に対する補聴器 補聴器技術の簡単な歴史 リニアに基づいたフィッティング法の簡単な歴史 要約 復習問題 第4章 コンプレッションとDSLそしてNAL-NL1フィッティング法 はじめに ラウドネスの増加とダイナミックレンジの狭まりの影響 コンプレッションと正常なラウドネスの増加 DSLフィッティング法 NAL-NL1フィッティング法 DSLとNAL-NL1:どのように比較するか フィッティング法についていくつか熟考すべきこと 要約 復習問題 第5章 コンプレッションのさまざまな側面 はじめに 入出力図に関する用語 入力コンプレッションと出力コンプレッション コンプレッションの制御:従来のものと「TK」 アウトプット・リミッティング・コンプレッションとワイド・ダイナミック・レンジ・コンプレッション (WDRC) BILLとTILL:WDRCの二つのタイプ 臨床上よく見られるコンプレッションの組み合わせ コンプレッションの動的な側面 コンプレッションの固定的側面と動的側面の相互作用 要約 復習問題 第6章 多チャンネル・プログラマブル補聴器 はじめに プログラマブル補聴器 多チャンネル補聴器 要約 復習問題 第7章 デジタル補聴器 はじめに インシチュー検査 デジタルアーキテクチャ:チャンネルとバンド 自動フィードバック抑制 コンプレッションのデジタル組み合わせ エクスパンション デジタル騒音抑制 (DNR) の方法 初期のデジタル補聴器の2事例 デジタル補聴器:最新技術と将来 要約 復習問題 第8章 指向性マイクロホンとデジタル騒音抑制の臨床上での利点 はじめに 指向性マイクロホン デジタル騒音抑制 指向性マイクロホンとDNRをチームとして 要約 復習問題 付録A 補聴器アンプのクラスA、B、D、H:Cクラスはどこに? 付録B 復習問題の解答 訳者あとがき 英語索引 日本語索引 |
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