GUIデザイン・ガイドブック
―画面設計の実践的アプローチ―


日本人間工学会アーゴデザイン部会スクリーンデザイン研究会 編
B5・268頁・定価(本体2,900円+税)
ISBN4-303-72710-5
初版1995年12月発行/第2版2刷2001年3月発行

 概 要
コンピュータが日常生活機器、公共機器や専用機器などに幅広く活用され、機器がブラックボックス化し、唯一、操作部やCRT、液晶などの画面のみが、機械との情報のやり取りを行う窓口となってきている。したがって、操作部や画面のデザインによって、ユーザと機械とのインタフェースの優劣がつくといえよう。たとえば、銀行のATM(Automated Teller Machine:自動取引装置)、プラントの監視制御卓、コンピュータのアプリケーションソフトや家電などのCRT・液晶の画面や操作部のデザインは、インタフェースを構築する上で非常に重要である。このような画面のデザインは、画面設計(画面デザイン)、インタラクション・デザインなどといわれており、本書ではより具体的な用語であるGUI(Graphical User Interface)を使うこととした。

GUIは、グラフィックデザイン、工業デザイン、認知心理学、認知人間工学、言語学、映画や演劇などの映像関係諸学問の理論をベースに、仕事(JOB)を達成するのに必要な操作情報を可視化して、ユーザに提供することが大きな目標である。つまり、抽象的なレベルである仕事の概念を具抽的な表示、操作レベルに分解、変換し、目に見える表示、操作情報にすることである。このために、提示する情報の質そのものの検討から始めなくてはならない。情報の可視化とは色、形などのグラフィック要素を活用して情報を表現することであり、これにはゲシュタルト心理学の知見が役立つ。グラフィック表示とユーザインタフェース理論が表裏一体となっており、両者のうち一方でも欠けたら、良いインタフェースを構築することはできない。

本書は、ユーザインタフェースに関する一般的な知識、理論とグラフィックデザインに関するノウハウをバランスよく配分し、デザイナー、プログラマなどが独学でGUIを構築できるように配慮されている。第I部はインタフェース、グラフィックに関する理論編、第II部はGUIの事例編である。第I部の理論編では、デザインプロセス、GUIデザインの原則、情報の把握・構造化・視覚化、GUIデザインの評価に分かれ、GUIデザイン手順に従って学ぶことができる。また、GUIデザインの考えかたは、画面のない操作部や電子化マニュアルなどのデザインにも、応用することができる。操作部は、一枚のGUI画面と位置付ければ、GUI理論に従ってデザインすることが可能である。

本書を読んで基本的な能力、ノウハウを身に付け、快適なユーザインタフェースを構築してもらいたい。(「まえがき」より)
 
 目 次
【 第I部 理論編】

 第1章 概 説

      1-1 GUIデザインとは
      1-2 GUIデザインプロセス
      1-3 GUIデザインのコンセプト
      1-4 画面のレイアウト
      1-5 GUIデザインの評価
      1-6 GUI関連参考書

 第2章 原 則
      2-1 認知的によいインタフェースの考えかた
      2-2 人間の認知のメカニズムとGUIデザインの原則
      2-3 ユーザに指示すること
      2-4 定性的評価と定量的評価
      2-5 対象ユーザを特定すること

 第3章 プロセス
      3-1 ユーザインタフェースの分類
      3-2 デザインプロセスと各ステップ
      3-3 製品開発におけるGUIデザインの役割と位置づけ
      3-4 GUIデザインプロセス
      3-5 企画ステップのプロセス
      3-6 デザイン・設計ステップのプロセス-1、2
      3-7 デザイン/設計プロセス-3

 第4章 アイコンのデザイン方法
      4-1 アイコンの特徴
      4-2 アイコンの認知
      4-3 システムとアイコン
      4-4 アイコンのデザイン原則
      4-5 アイコンのデザイン要素
      4-6 アイコンのデザインプロセス
      4-7 アイコンの評価
      4-8 アイコンに関する意見

 第5章 ガイドライン
      5-1 GUIデザインのためのガイドライン
      5-2 一般的要求事項
      5-3 情報認知に関する原則
      5-4 情報入手、操作に関するガイドライン

 第6章 評 価
      6-1 なぜ評価が必要なのか
      6-2 GUIデザイン開発ステップと評価の視点
      6-3 デザインコンセプトの評価
      6-4 基本デザインの評価
      6-5 プロトタイプの評価
      6-6 詳細デザインの評価
      6-7 試作機(システム)の評価
      6-8 量産/発売後の評価
      6-9 代表的な手法の概要


【 第II部 事例編】

 第7章 複写機-1

 第8章 複写機-2

 第9章 電子ファイルシステム

 第10章 パーソナル情報ツール

 第11章 カーナビゲーション-1

 第12章 カーナビゲーション-2

 第13章 航空チケット予約販売システム

 第14章 自覚式視力測定器

 第15章 パソコン通信用ソフトウェア

 第16章 ネットワーク監視システム

 第17章 タイプ練習ソフトウェア


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