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プロセス認知工学
古田一雄(東京大学工学系研究科助教授)著 A5・168頁・定価(本体2,000円+税) ISBN4-303-72190-5 初版1998年6月発行 ![]() ![]()
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| 概 要 | |
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大学院講義でプロセスシステムの認知工学を教えるにあたって、学生に薦められる適当な本がない。これが、本書を書くことになった最大の理由である。関連分野の内容を扱った書籍は多いが、これらはプロセスシステムの認知工学という観点でまとめられたものではないので、この分野でとりあげるべき内容のすべてをカバーしているわけではない。たとえば人間工学の教科書では、ヒューマンエラーやインタフェースの問題ぐらいまでは触れていても、認知心理学や人工知能の基礎にまで踏込んだ説明はないし、コンピュータ・インタフェース関係の書籍では、安全性・信頼性といった問題に対する関心はほとんど見られない。そこでこの分野の概観を得たいと思う人は、何冊もの本を拾い読みしなければならなくなる。その手間を避けるために著者の講義では講義資料を作って配っていたのであるが、学習者のみならず専門家やこの分野に興味をお持ちの諸兄にも役立つのではないかと考え、講義資料に加筆修正して出版することにした。 本書の第1章で述べたとおり、認知工学はきわめて学際的な分野であり、その関連分野を完全に網羅することは不可能に近い。しかし本書の執筆にあたっては、著者がプロセスシステムの認知工学を学習する人なら一応知っておくべきであろうと思うテーマを、できるだけコンパクトな紙数で網羅することを目標とした。したがって内容は全般的に広く浅くなっているが、この分野の基礎となるポイントはおさえたつもりである。また最近、研究者の間で人の心を情報処理装置とする観点への批判が盛んに議論されているが、まだこれに代る新たな方向性が確定した段階にはないと考え、従来の情報処理的心観にそった内容を中心とした。 第1章では、背景として工学において人の問題を扱わなければならない理由を述べた後、認知工学とは何かを定義し、さらに認知工学の対象となる人間機械系について解説する。つぎに第2章では、認知工学の基礎である認知心理学・認知科学の諸理論を解説する。これらの理論はやや基礎的にすぎると思われるかもしないが、応用や実践を考える前に是非とも知っておいてほしい。第3章では認知工学の最も有力な方法論であるヒューマンモデリングを、モデルの事例を含めて紹介する。第4章ではヒューマンエラーと人間信頼性の問題をとりあげる。事故につながりかねない人のエラーを防止することは、現実的な観点からは最も重要な課題である、第5章では従来の認知工学でまだあまり扱われていない集団行動の問題を考えるが、その前に関連する集団行動の基礎理論を紹介する。第6章では、認知工学の最終目標であるよい人間機械系を設計するにはどうしたらよいかを、人と機械の機能配分、タスク解析、心的負荷、インタフェース設計の観点から解説する。(「まえがき」より) | |
| 目 次 | |
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第1章 認知工学と人間機械系
1.1 序 1.2 認知工学 1.3 認知工学の関連分野 1.4 人間機械系 第2章 人間情報処理 2.1 人間情報処理システム 2.2 感 覚 2.3 記 憶 2.4 注意と覚醒 2.5 知 識 2.6 思 考 第3章 ヒューマンモデリング 3.1 ヒューマンモデル 3.2 ヒューマンモデリングの方法論 3.3 ヒューマンモデルの事例 第4章 ヒューマンンエラーと人間信頼性解析 4.1 ヒューマンンエラーの分類と分析 4.2 人間信頼性解析 第5章 集団行動と集団信頼性 5.1 集団行動の基礎理論 5.2 集団行動分析 5.3 集団信頼性解析 第6章 人間機械系の設計 6.1 人と機械の機能配分 6.2 タスク解析 6.3 心的負荷の最適化 6.4 マンマシン・インタフェース |
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