基本 運用術【二訂版】

本田啓之輔 原著・淺木健司 著

時代の変化に合わせた全面改訂版。海技者が習得すべき必須項目である船の保守・整備、載貨、操船及び保安応急等について解説。正確なイメージが伝わるよう3D描画の図を多く取り入れ、また法令等に定められた事項は法令名や条番号を可能な限り記載。学生だけでなく、すでに海上勤務に就いている方にも役立つよう配慮した。
[2023年10月、7版発行]

書籍データ

発行年月 2013年4月
判型 A5
ページ数 424ページ
定価 3,960円(税込)
ISBNコード 978-4-303-21960-4

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概要

 本書は、原著者である本田啓之輔先生が、海技試験の合格を目指す方を対象に『受験運用術』として執筆され、その後、運用術に関する基本事項について広く学べるよう『基本運用術』に改められた書を、時代の変化に合わせ新しくしたものです。
 原書が、1974年の初版以来、約40年にわたり運用術を学ぶ方々の教科書として活用されてきたことを踏まえ、本書においてもその構成を踏襲しました。
 「運用術」は、船の保守・整備、載貨、操船及び保安応急等に関する分野で、いずれも海技者が習得すべき必須項目です。これらには、船が海という大自然を舞台に活動することから、変わることなく先人の知恵として継承されるべき内容と、技術の進歩に伴って必要性が変化するものの二つがあり、記載内容の取捨選択に大いに迷ったところです。執筆にあたり、これから本格的に勉強を初めようとする方や、海技資格の取得を目指す方だけでなく、既に海上勤務に就かれている方についても基本事項の確認に役立つよう配慮しました。例えば、正確なイメージが伝わるよう3D描画の図を多く取り入れ、また法令等に定められた事項は、それらの名称や条番号も可能な限り記載しています。
 本書が、運用術に関する理解と関心を深めるきっかけになるとともに、船舶の安全運航に少しでも寄与できることを期待してやみません。(「はしがき」より抜粋)

目次

第1章 船の種類、構造及び主要目
 1.1 船の種類
 1.2 船型と船体各部の名称
 1.3 船体の主要寸法
 1.4 満載喫水線
 1.5 喫水とトリム
 1.6 船のトン数
 1.7 船体構造

第2章 船の主な設備と属具
 2.1 係留設備
 2.2 舵と操舵装置
 2.3 救命設備
 2.4 消防設備
 2.5 法定船用品の型式承認制度

第3章 船用品とその取扱い
 3.1 ロープ
 3.2 滑車
 3.3 テークル
 3.4 塗料と塗装法

第4章 船体の保存手入れと船の検査
 4.1 船体の保存手入れと入渠
 4.2 入出渠作業
 4.3 船体関係図面
 4.4 船の検査
 4.5 作業の安全

第5章 操船性能に関する基礎知識
 5.1 舵の作用
 5.2 操船に及ぼすスクリュープロペラの作用
 5.3 船の運動性能
 5.4 アンカーの把駐力
 5.5 操船に及ぼす外力の影響

第6章 港内操船と停泊法
 6.1 港内操船に関する基本事項
 6.2 錨泊法
 6.3 係船岸の横付け法
 6.4 ブイ係留法
 6.5 係留中の荒天対策

第7章 航海当直と船舶通信
 7.1 出入港作業
 7.2 航海当直
 7.3 BRM
 7.4 船舶通信

第8章 特殊操船
 8.1 荒天航行の操船
 8.2 狭水道、狭視界、空船等の航行

第9章 保安応急処置
 9.1 防火
 9.2 衝突・浸水時の応急処置
 9.3 座礁時の処置
 9.4 油流出時の処置
 9.5 応急舵
 9.6 曳航
 9.7 人命救助
 9.8 海難発生時の措置
 9.9 捜索救助体制

第10章 載貨法
 10.1 海上貨物輸送の概要
 10.2 船積み貨物
 10.3 船積み計画
 10.4 荷役の段取りと積み付け
 10.5 各種貨物取扱い上の留意点

第11章 船の安定性
 11.1 復原力
 11.2 トリムと喫水の変化
 11.3 排水量の精測

プロフィール

淺木 健司(あさき けんじ)
1983年 神戸商船大学航海学科卒
1996年 同大学院商船学研究科修士課程修了
2001年 同博士後期課程修了、博士(商船学)学位取得
1984年 海技大学校助手
1986年 運輸省航海訓練所練習船教官
現在 海技大学校教授