日本船伝統のおもてなし

飾り毛布 花毛布

上杉恵美 吉田孝志 著

日本図書館協会選定図書
「飾り毛布・花毛布」は、花や風景、動物などの形に折ってベッドの上に飾る、日本船独自の「おもてなし」の表現。32種類の作品をカラーで掲載し、折り方を写真で説明。歴史や、「飾り毛布・花毛布」に関わってきた船会社・事業体、折り手のプロフィール、継承の取り組みなども紹介。その豊かで奥深い世界を知ってください。

書籍データ

発行年月 2012年11月
判型 A5
ページ数 128ページ
定価 本体1,500円+税
ISBNコード 978-4-303-63438-4

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概要

 「飾り毛布・花毛布」は、毛布を花や自然の風景、動物などの形に折ってベッドの上に飾る、日本船独自の「おもてなし」の表現です。
 110年以上にわたり洋上で引き継がれてきた「飾り毛布・花毛布」は、「船室に華やかさを添えよう」「船にあるものを使ってお客様に喜んでもらおう」という船員の創意と工夫から生まれました。
 厚みのある大きな長方形の毛布からでき上がるさまざまな形には、折り紙とはまた違うダイナミックな存在感、毛布ならではの柔らかさとあたたか味があります。
 この本の前半では、「飾り毛布・花毛布」の現船員・元船員の折り手による32種類の作品と折り方を紹介します。身近に毛布があれば、ぜひ実際に折ってみてください。「毛布1枚でこんなことができるんだ!」という新鮮な驚きを感じることができるでしょう。
 後半では、「飾り毛布・花毛布」の継承の歴史や、毛布を折ることに関わりを持つ船会社・事業体、折り手のプロフィール、今後の継承の取り組みなどを紹介します。
 普段はあまり目にする機会がない「飾り毛布・花毛布」ですが、本書を通して、その豊かで奥深い世界を知って頂けますと幸いです。(「はじめに」より)

目次

はじめに
飾り毛布・花毛布の種類
作品集
コラム〔1〕タオル・フォールディング
飾り毛布・花毛布の折り方
飾り毛布・花毛布の歴史
会社と折り手紹介
  商船三井客船
  神新汽船
  オーシャン東九フェリー
  航海訓練所
  日本海洋事業
  展示船・青函連絡船
  パラディスイン相模原
コラム〔2〕青函連絡船・飾り毛布座談会
継承の取り組み
  明海大学
  神奈川県立海洋科学高等学校
飾り毛布 花毛布の展示船紹介
作品集 折り手一覧
参考文献/資料提供・取材協力
謝辞
英文案内

プロフィール

上杉恵美(うえすぎめぐみ)
1960年千葉県生まれ。学習院大学人文科学科イギリス文学専攻博士前期課程修了。2006年から明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部准教授。
「客船のホスピタリティ」に関する資料収集のため訪れた博物館で「花毛布」に出会い、「飾り毛布・花毛布」の調査研究活動を始める。2009年7月から、大学ゼミで「飾り毛布実習」を行う。同年12月から2011年9月まで、「船の科学館・羊蹄丸」の「飾り毛布実演」にボランティアとして参加した。

吉田孝志(よしだたかし)
1959年北海道長万部町生まれ。1978年、国鉄青函連絡船の事務部乗組員として、津軽丸、石狩丸などに乗船勤務。上司の「飾り毛布」の妙技に魅了され、この伝統に関心を抱く。1988年、青函連絡船の終航により、東日本旅客鉄道株式会社に転属。現在、横浜支社東神奈川電車区で運転士として勤務。
2009年7月から、明海大学上杉ゼミの「飾り毛布実習」で「飾り毛布」の折り方の指導を開始。同年10月から2011年9月まで、「船の科学館・羊蹄丸」で「飾り毛布実演」を行い、「飾り毛布」の継承と普及に努めた。