Prologを学ぶ

―文化とその実践

杉崎昭生 著

Prologの考え方に馴染みにくい、取っつきにくいと考えている人必読のプログラム演習集。56のプログラムリストを収録し、設計、展開、実施という考え方のもとに配列、整理。どの章・節からでも、興味のあるところからスタートできる。

書籍データ

発行年月 1995年5月
判型 A5
ページ数 240ページ
定価 本体2,233円+税
ISBNコード 978-4-303-71690-5

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概要

 Prologに興味を持ったのは、いまから10年以上も前である。
 Prologが、それまでの高級言語と比較してひと味もふた味も異なっていること、また人工知能や知識工学に対しても一つの戦力になりうると感じたことがその理由で、少し誇張していえば、Prologはプログラミングにおける新しい文化と映ったからといえる。
 筆者が計算機プログラミングに興味を持ったのは東京オリンピックの年であるが、Prologに遭遇したときの印象は、まさに最初の感動そのものであった。基本的には他のプログラミング言語と同じとはいえ、良いプログラムを書くためには、プログラムに必要な発想をそれまでと若干変えなければならないことなども、たいへん興味深いものであった。
 現在さまざまな分野でC言語が利用されているが、それもよい。しかし発想の異なる言語(Prolog)に親しむことも、プログラミングの世界を広げるため、あるいは楽しむためによいのではないだろうか。
 本書の最大のねらいは、Prolog文化に親しんでもらうことである。前述のように発想が他のプログラミング言語(文化)と若干異なっているため、プログラムに対する考え方が幅広く持てるようになるはずである。と同時に、Prologプログラムの作成パターンに慣れることの一助になればとも考えている。本書はいわゆる読本ではなく、Prologの考え方に馴染みにくい、取りつきにくいと考えている人のための自習書の性格が強い。基本的にはプログラム演習集として、進んでPrologを学習する人に向けて書いたものである。(「はしがき」より)

目次

第1章 論理プログラミングとProlog
 1.1 論理と論理学
 1.2 論理プログラムの構成要素
 1.3 論理プログラミング言語
 1.4 Prolog言語

第2章 Prologとその処理
 2.1 簡単なPrologプログラムの例
 2.2 Prologの処理過程
 2.3 バックトラックの制御
 2.4 プログラム構成とプログラム作成法

第3章 数値計算
 3.1 論理プログラミングにおける四則算
 3.2 階乗
 3.3 剰余と最小値・最大値

第4章 リスト処理
 4.1 リスト構造
 4.2 Prologにおけるリスト表現
 4.3 リストの要素の前後関係
 4.4 リストの基本操作
 4.5 リストの要素の並び換え操作
 4.6 リストの要素の数
 4.7 リストのソート

第5章 集合の処理
 5.1 集合の基本処理
 5.2 積集合
 5.3 和集合
 5.4 部分集合
 5.5 差集合
 5.6 同一集合
 5.7 要素の単純化
 5.8 直積集合
 5.9 集合分割

第6章 関係データベース
 6.1 関係データベース
 6.2 関係代数処理
 6.3 関係データベースの検索処理
 6.4 文字列の検索処理
 6.5 関係データベースの編集

第7章 入出力処理
 7.1 出力述語
 7.2 グラフ

第8章 数学ゲーム
 8.1 ハノイの塔
 8.2 警官と悪漢の問題
 8.3 4色の色塗り問題
 8.4 ピタゴラス数
 8.5 覆面算
 8.6 エラトステネスのふるい
 8.7 Nクイーン
 8.8 水差し問題

第9章 自然言語処理入門
 9.1 自然言語の処理の基本
 9.2 簡単な自然言語処理プログラム
 9.3 一般自然言語処理

第10章 エキスパートシステム入門
 10.1 エキスパートシステムとは
 10.2 三段論法による推論
 10.3 プロダクションルールによるエキスパートシステム
 10.4 フレームによるエキスパートシステム
 10.5 エキスパートシステムの実用化に向けて